北海道木材産業協同組合連合会

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

北海道木材産業協同組合連合会

実施概要

木造建築研修会等の開催
(1)木材加工施設見学会及び道産材利用促進研究会の開催
  • 連携団体の(一社)北海道住宅都市開発協会は、北海道内の住宅ハウスメーカーや工務店などが構成員となっている団体で、新しい北方型住宅の推進を目的として、現地見学会や研修会などを積極的に行っている。
 
①木材加工施設他見学会の開催
  • 開催日時:平成28年6月21日(火) 旭川市 田野木材及び(地独)北海道林産試験場
    木造住宅における道産材の需要拡大を進めることを目的として、道産広葉樹を使用したフローリング用製材の加工施設や(地独)北海道林産試験場を見学した。
 
 
②道産材利用促進研究会の開催
  • 開催日時:平成28年9月20日(火) 札幌市 札幌第一ホテル
    トドマツやカラマツなど道内人工林材の材質特性と利用技術に関する研究会を開催した。
 
(2)品質管理研修会の開催
  • 開催日時:平成28年10月19日(水)  帯広市 とかちプラザ
    道内の人工林が利用期を迎えるなか、人工林材のさらなる利用促進を図るため、木材加工業者や工務店などの関係者を対象として、製材の品質向上や木材の新たな需要について学ぶための研修会を開催した。
 
 

木造建築コンペ開催及び木造建築事例集作成

  • 地域材の利用を推進するため、「店舗・事務所等における地域材利用検討委員会」を設置し、道産木材シンポジウムの開催及び木造建築事例集の作成について検討を行った。
 
(1)店舗・事務所等における地域材利用検討委員会の開催
  • 開催日時:平成28年4月26日(火)  札幌市 林業会館会議室
    今年度の取組テーマについての意見交換及び今後のスケジュールについて打合せた。
     
  • 開催日時:平成28年6月16日(木)  札幌市 林業会館会議室
    道産木材シンポジウムの開催内容及び講演者、パネリストの候補者名簿の作成などについて打合せた。
     
  • 開催日時:平成28年9月 5日(月)  札幌市 林業会館会議室
    道産木材シンポジウムにおける講演及びパネルディスカッションの進め方などについて打合せた。
 
(2)道産木材シンポジウムの開催
①「北海道の木造建築と防災技術―耐震・防耐火を考える―」 
  • 開催日時:平成28年10月3日(月)  札幌市 道庁赤レンガ庁舎
    公共建築や商業建築等での道産木材の利用を進めるため、耐震性や防火性が充分に確保された構造・耐火設計が極めて重要となることから、地震や火に強い木造建築と道産木材の活用法を考えた。
 
 
②「北海道の木と暮らし」  
  • 開催日時:平成28年10月4日(火)  札幌市 道庁赤レンガ庁舎
    暮らしの中に木を活かしていくことが必要なため、様々な分野で活躍している方々の取り組みなどを紹介しながら、「地材地消」の意義についても触れ、「北海道の木がある暮らし」を提案した。
 
 

CM放映・広告掲載

(1)CM放映
  • 道木連が作成した道産材木造住宅のPR動画をテレビCMで放映するとともに、道民森づくりネットワークの集いのPRをラジオ放送で次のとおり実施した。
 ①テレビCM
  • 放映機関:HBCテレビ
  • 放映期間:9月1日から9月22日までの22日間
  • 放映回数:100本(子供博士編、夫婦編、各50本)
②ラジオ放送
  • 放映機関:HBCラジオ
  • 放映期間:9月1日から9月22日までの22日間
  • 放映回数:30本(道民森づくりネットワークの集いPR)
 
(2) 広告掲載
  • 道産材の普及啓発の推進を目的として、一般道民を対象に広告掲載を次のとおり実施した。
①壁面広告
  • 掲載場所:札幌駅前通地下歩行空間
  • 掲載期間:5月30日から6月12日までの14日間
  • 広告サイズ:縦2,060mm×横14,560mm
 
 
②アドピラー広告
  • 掲載場所:地下鉄南北さっぽろ中央
  • 掲載期間:7月1日から7月14日までの14日間
  • 広告サイズ:縦2,000mm×横2,000mm、11本(柱に巻き付け)
 
 

地域材利用普及啓発イベントの開催等

(1) 環境広場さっぽろ2016への参画
  • 環境広場さっぽろは、毎年約3万人の来場者があることから、道産木材の普及を進めるため、「地材地消
  • ブース」の展示を行うとともに、木育マイスターによる道産木材を使った工作体験教室を開催した。
  • 開催場所:アクセスサッポロ
  • 開催期間:8月5日から8月7日までの3日間
  • 出展企業・団体数:145  ・来場者数:30,029人
 
 
(2)木育ひろばinチ・カ・ホの開催 
  • 「木との身近なふれあいから始めませんか?」をコンセプトとして、札幌近郊の主婦や親子を対象に、「地材地消ブース」の展示をはじめ、手仕事体験や木工クラフト体験などの木育イベントを開催した。
  • 開催場所:札幌駅前通地下歩行空間札幌駅側イベントスペース
  • 開催期間:10月25日、26日の2日間
 
 
(3)ジャパンホームショーへの参画
  • 連携団体の網走流域森林・林業活性化協議会は、オホーツクをはじめとした道産材の普及を進めるため、
  • 住宅建材や部材が一堂に会する国内最大規模の展示会であるジャパンホームショーにブースを設置した。
    • 開催場所:東京ビッグサイト
    • 開催期間:10月26日から10月28日までの3日間
    • 出展企業・団体数:750
    • 来場者数:36,770人
 
 
Ⅱ 事業実施により得られた効果
  • 道内の住宅ハウスメーカーや工務店などの道産木材に対する理解が深まるとともに、道産木材シンポジウムの開催や内容を取りまとめた冊子の配布により、地震や火に強い木造建築と道産木材の活用法及び北海道の木がある暮らしについての道民意識の向上が図られた。
    また、道産材木造住宅のPR動画のCM放映・公共空間での広告掲載の実施及び地域材利用普及啓発イベントの開催等により、道民の道産材や木育に対する理解が高まるとともに、道外の住宅建材メーカーや工務店、建築設計事務所などに対する道産材の認知度向上が図られた。

Ⅲ 今後の課題と次年度以降の計画
  • 道内の木造住宅における管柱や梁など構造用部材の使用率は3割程度に留まっていることから、今回連携した住宅ハウスメーカーや工務店などとの更なる連携強化により、道産材に対する理解の高揚を図りながら、道産材の自給率向上に努めていく必要がある。
    また、一般道民の地材地消や木がある暮らしなどに対する意識を高めるため、道産材木造住宅のPR動画の活用を進めるとともに、より多くの道民を対象とした木育イベントを引き続き開催していくことが必要である。