福井県地域住宅産業振興連絡会

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

福井県地域住宅産業振興連絡会

実施概要

団体概要:県内の木造住宅産業に関わる川上から川下までの19の団体が集まり、平成26年2月に結成された連絡会。県産材の活用につながる住宅産業の活性化を目指して活動中。本事業は、平成26年度「木造住宅等地域材利用拡大事業」に続いて2年目となる。

(1)「森林、木材、木造住宅について県民の好感度を上げる」事業
 
「住まいづくりフェア」開催事業、他のイベントへの出展事業及び広報事業 イベントへの出展 ・『ふくいオトナ博2016』 5/28~29 会場:福井県産業会館
2ブースで丸太切り体験、オリジナルコースター、ペン立て製作を無料で提供。
《4団体参加》
・コースター  125個
・丸太   3本
・ペン立て 150組
・アンケート回収 192
・内装材展示コーナー 5/28~29 会場:福井県木材会館ロビー
県産材を使った内装材の展示コーナーを解放。チラシ製作1,000部。
・『フクイ建設技術フェア2016』8/31~9/1 会場:福井県産業会館
2ブースで県産材の内装材や屋根模型の展示。チラシ印刷1,000部。
《3団体参加》
・アンケート回収 15
女性向けセミナー ・『私たちと共に生きる住まいづくりセミナー』
 9/11  会場:福井新聞社風の森ホール
主に子育て中の女性を対象として講師によるセミナー、3人の女性建築士によるディスカッションを開催。新聞・雑誌にて告知。雑誌に報告。
23名参加
アンケート回収100%
イベントの自主開催 ・『住まいづくりフェア2016~木の香りとふくいの家~』
 9/24~25  会場:JR福井県前屋根付き広場ハピテラス
福井の中心である広場で、イベントを開催した。今年度の補助事業の集大成をお披露目するという意味合いで行った。イベントでは、木の遊具遊び、大型ビジョンによる団体PR放送、県産材の試作品展示、各種団体によるパネル・実物展示、各種団体による体験教室(有料・無料)を実施した。またイベント二日目には『中学生デザインコンテスト2016』の表彰式、“一生使える家具”のプレゼント抽選会を行った。新聞3回・雑誌2回告知。プログラム製作2,000部、動画製作。
《13団体参加》
・丸太      5本
・ウッドブロック101組
・ペン立て   78組
・タイルぬりえ 81組
・銅版折鶴  27組
・チラシ配布  710組
・アンケート回収 408
木と森に親しむ出前授業・木工教室の事業 小学生対象「木の授業」 ・6/23 小浜市立宮川小学校 16名参加
・6/23 若狭町立三宅小学校 19名参加
・7/15 勝山市立荒土小学校 11名参加
・10/3 福井市立清水南小学校 9名参加
小学校に建築士が赴き、木の性質や木造住宅、林業に関してレクチャーする事業。また実生活で木に触れてもらうため、組木によるオリジナル時間割表を製作してもらう。 (一社)福井県建築士会が独自に行っていた事業を支援した。ふくい住産連としては、今回で12校目となる。生徒からの感想文からは、子供たちはこれまで気付かなかった木の良さ・多様性を学び、さらに自分たちの住まいに関して興味を持つきっかけになったことが確認できた。住教育、木育として効果的な事業である。
親子木工教室 ・6/4~5 『フラワーグリーンフェア』 木製プランターカバー製作体験 体験者153組
・10/8~9『ふくいフラワーフェスタ』 ウッドブロック遊び、生活用品製作体験 体験者55組
各種イベントに出向き、木に触れて、木の良さに気付いてもらおうという事業。身近な生活用品を木で作って持って帰ってもらうことで、生活の中で木の存在を感じてもらうことができる。
柱や部材に地域材を使用した住宅現場見学会事業 ・6/28 『バスで新築住宅研修会』(構成団体対象) 15名参加
・7/28 『木材の流通を見学』(武生工業高校対象) 21名参加
・8/1  『木材の流通を見学』(福井農林高校対象) 13名参加
・8/2  『木材市場から住宅建設現場まで』(福井工業大学対象) 13名参加
・8/20 『見学バスツアー』(一般県民対象)チラシ製作 1,000部。新聞告知。 11名参加
・8/31 『杉材を生かす工夫 建前見学会』(林業関係者対象) 9名参加
・9/6   『新築住宅見学会』(構成団体対象) 13名参加
・10/18 『新築住宅見学研修』(県産材コーディネーター対象) 23名参加
学生、一般県民、住宅関係業者等を対象に特色ある住宅現場の見学会を開催した。併せて県産材の加工現場も見学に行き、木造住宅の総合的な見聞を広げてもらうことができた。他、現場見学会の内容をまとめた冊子(500部)、見学をした現場の動画(7本)を自主製作した。実際に現場を訪ねて説明を聞くことは木や木造住宅を知る上で大変有効である。特に学生たちは県産材の使用や木材の加工に関しての学習に意欲があり、大変好評であった。また見学会中に製作した動画を流すことで、見学者たちの学習を補うことができた。動画の内容は、異業種の職人や学生たちの教育に有効だという声があるため、今後の活用を検討している。カタログ、パンフレット、チラシ各1,000部。ポスター三種製作。
ふるさとの森・木に親しむ事業 ・『ふるさとの森・木に親しむ見学ツアー』 8/26 参加費1,500円(昼食代)
県産材やその使用に関する座学を行った後、山に入り伐採現場の見学、製材工場の見学を行った。アンケートでは、参加者には県産材や木材を使うことに関しての意欲が高まったことが確認された。新聞にて2回告知。
12名参加
(うち子供2名)
※一般県民対象※
中学生絵画コンテスト事業 ・『中学生デザインコンテスト2016』
・テーマ:住んでみたいな!こんないえ~木のある家づくりのヒントがいっぱい~
県内の中学生を対象に、夢のある木の住まいに関する絵画作品を募集した。作品は夏休み中に製作してもらうよう募集期間を設定し、家族で木の住まいについて話すきっかけとなることを目指した。また9月25日『住まいづくりフェア2016』では表彰式を行い、家族でふくい住産連を知ってもらうことができた。チラシ4,000部・ポスター2部製作。
応募158作品
(県内11校)
来賓4名
審査委員5名
中学生20名
 
(2)「地域材使用の木造住宅の建設戸数等(新築、増築、リフォーム(耐震))を増やす」事業
地域材使用木造住宅の技術研修・地域材を活用した住まいづくりセミナー開催事業
 
(技術者対象の講習会、セミナー)
・『木造住宅の設計・施工・現場監理講習会』
 8/2  福井県中小企業産業大学校  受講料5,000円(テキスト代)
前年度からの継続事業である。良質な木造住宅の普及のために、近年の消費者からのクレーム内容や適切な施工方法等をレクチャーした。受講者に大変好評である。チラシ印刷1,300部。
70名参加
・『ふくい住産連による施工者・設計者向け住まいづくりセミナー第1弾(~満足から感動~[気づくことから感動の現場づくり])』
9/7  会場:福井新聞社風の森ホール
講師を招いて、主に施工業者を対象とした現場マナーや経営に関するレクチャーを行った。チラシ印刷1,000部。
28名参加
アンケート回収82.1%
・『ふくい住産連による施工者・設計者向け住まいづくりセミナー第2弾(省エネゼロエネ住宅を知ろう)』9/14  会場:福井新聞社風の森ホール
講師を招いて、主に設計者を対象とした省エネゼロエネに関するレクチャーを行った。チラシ印刷1,000部。
42名参加
アンケート回収76.2%
「住まいの管理システム」づくりと住宅履歴推進 一般県民を対象とした「住まいの点検シート」(メンテナンスの大切さや日常の点検項目、重要書類のリスト等を明記したもの)を作成し、住まいのメンテナンスに対する消費者の意識向上を目指した。2,000部製作。ポスター2枚印刷。
 
(3)「住宅一戸当たり及び住宅以外での地域材使用量を増やす」事業
地域材を使用した雪に強い木製カーポートの開発事業 アルミ製のカーポートが主流の中で、県産材でもカーポートがつくれるのだということを、試作品をつくってPRした。試作品は9/23に(5.4m×3.6m)サイズ屋根セッパン仕様)製作。
9/24~25『住まいづくりフェア2016』にて展示した。チラシ製作500部。ポスター1枚印刷。
地域材を使用したオーダーメードの簡易家具の開発事業 ”一生使える家具”をテーマに県産材を使った二つの試作品を製作。試作品は「多用途な乳母車」・「高さ調整のできる椅子」の2タイプ。9/24~25 『住まいづくりフェア2016』にて展示し、9/25プレゼント抽選会にてその場にいた当選者に無料進呈した。当選者は小さな子供のいる2家族であった。


事業実施により得られた効果

(1)「森林、木材、木造住宅について県民の好感度を上げる」事業
小学生(木の出前授業)、中学生(夢の住宅絵画コンテスト)、高校生・大学生・住宅産業従事者・(木材・住宅の加工・建設現場見学)、女性(セミナー)、その他一般県民(森の見学、現場見学、展示・イベント、広報)など幅広い対象者に様々な事業を実施し、木についての好感度を上げ、ふくい住産連のPRができた。これは「ふくい住産連」に木の生産・加工から木造住宅の建設までの事業者・団体が集まり、連携を強めていることにより可能になったと考えている。
 
(2)「地域材使用の木造住宅の建設戸数等(新築、増築、リフォーム(耐震))を増やす」事業
地域材を使って良質木造住宅を建設するための研修会を設計者・施工者自らが企画し開催したことにより、関係者の技術習得と意識の向上を図る事が出来た。また、住宅履歴による住宅の維持・管理のための「パンフレット」「住まいの点検シート」の配布により、木造住宅のメンテナンス・リフォームについて、設計者・施工者をはじめ県民の関心が高まり知識を普及することができた。
 
(3)「住宅一戸当たり及び住宅以外での地域材使用量を増やす」事業
関連業の協力によりカーポート、家具など木製商品の開発をすることができた。異業種の交流と連携より、地域材利用促進の雰囲気が非常に盛り上がった。試作品を一般県民にPRすることで、県産材活用について関心を集めることができた。
 

今後の課題と次年度以降の計画

これまで取り組みで、組織の内外に三つのテーマ推進する基盤ができたので、更に事業に工夫を加え継続して実施したい。
  1. 一般的な木の文化の紹介・普及を継続的に実施すると共に、特に、地域型木造住宅の質を上げ、普及を図ることで地域材の活用を推進したい。それに用いる構造材・内装材などの安定供給を確実にしていきたい。
  2. 住宅の維持管理、リフォームの分野を取り上げて、地域材の活用の基盤を広げていきたい。そのために、一般的なイベントで大きく取り上げ、多世帯居住、老朽化、高齢化、介護などに対応するための「住宅相談」を公民館などで開催し、住民の要望に応えていきたい。
  3. ふくい住産連の連携をさらに強め、関係者の交流・研修に努め、さらに地域材活用が推進できる体制を作っていきたい。また、行政との情報交換、提携を継続して行っていきたい。
写真左『ふくい大人博2016』、写真中『フクイ建設技術フェア2016』、写真右 女性向けセミナー
写真下3枚 『住まいづくりフェア2016』の様子
写真左と中「木の授業」の様子、写真右「親子木工教室」の様子
写真下3枚 住宅現場見学会の様子
写真下3枚『ふるさとの森・木に親しむ見学ツアー』の様子
写真左と真ん中「中学生デザインコンテスト」の作品展示及び表彰式の様子、写真右業者向けセミナーの様子
写真左 木製カーポートの展示、写真真ん中 家具の展示、写真右 「住まいの点検シート」PRの様子