一般社団法人大阪府木材連合会

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

大阪府地域産材活用フォーラム (事務局:一般社団法人大阪府木材連合会)

実施概要

実施団体の説明
大阪府地域産材活用フォーラムは、川上から川下の関係者がお互いに顔の見える関係を構築し、安定的な木材供給、安心・安全な木造住宅の提供、消費者への普及啓発など木材利用に関する取組みを進める場とすることを目的に平成24年8月29日に設立した。
 
(会員)
木材生産:大阪府森林組合 木材流通:大阪木材青年経営者協議会、一般社団法人大阪府木材連合会(事務局) 建材流通:大阪木材市場協会、大阪木材仲買協同組合
大工・工務店:大阪建設労働組合、一般社団法人関西建築業協議会
建築士:公益社団法人大阪府建築士会、一般社団法人大阪府建築士事務所協会
住宅:一般財団法人大阪住宅センター、一般社団法人関西住宅産業協会、特定非営利活動法人住宅長期保証支援センター、独立行政法人住宅金融支援機構、一般社団法人木と住まい研究協会近畿支部、一般社団法人JBN大阪、行政機関:大阪府(特別会員)
 
事業の目的
(1)地域の木材利用拡大の核となる展示施設整備
子育て施設、公共施設等を木質整備し、子どもをはじめとする全ての人たちが、木のぬくもりを感じながら楽しく豊かに暮らしを送ることができるように木材普及を推進するための施設を整備した。また今後、展示施設を活用し、地域の材木店、中小工務店等が住宅新築、既存住宅リフォームへの地域材利用拡大や既存公共施設、マンション等の内装木質化等を活発化させることにより地域材需要拡大を図っていく。
 
(2)地域材普及啓発セミナーの開催
健康に優れた効果を発揮する杉材をはじめとする地域材の需要拡大に向けたセミナー等を開催した。特に日本人にとって関わりの深い伊勢神宮等を代表する鎮守の森と木材との関係性について掘り下げた映画「うみやまあいだ」上映会やフォーラム「鎮守の森から学ぶ」、長伐期施業を行う吉野林業地の視察等、木材利用のルーツの探求については参加者の関心を大いに得て、更なる木材普及の弾みとなった。また全国でも初めての試みである木育・食育セミナーを開催し、学識経験者からの示唆に富んだ提示をいただき、今後の木材普及のための新たなる可能性を感じることができた。
  
(3)地域材活用イベントの開催
今後の木材利用の拡大が期待できるリノベーションや家具、インテリア等の分野におけるイベントを開催し、一般消費者等へ更なる地域材の普及啓発を促進した。また、子育て世代のママの集まりである「NPO法人チルドリン」と連携し、子ども向けのワークショップや体験型のブース等で木のぬくもりを感じてもらうイベントを開催するとともに、「木育」に関する取組み等を広くPRすることにより、森林の大切さや地域材や木造住宅に対する理解を深めてもらった。
事業内容、事業結果
(1)地域の木材利用拡大の核となる木材展示施設整備
①駅舎における木製ベンチの設置
  2019年ラグビーワールドカップの大阪会場となる花園ラグビー場の最寄駅である近鉄「吉田駅」において上り下りホームの待合室内に熱処理を施したサーモウッドによる木製ベンチを6基設置した。これにより2019年に向けて盛り上がるラグビーファンはもとより駅利用客等の一般ユーザーへの木材利用普及を促進することができた。
 
②寝屋川総合センター 授乳室の木材展示
 寝屋川市の福祉施設である寝屋川総合センターの授乳室を木質化し、利用する子育て世代の母親等に対して木材の普及啓発を図った。
 
 ③キッズプラザ大阪 木製遊具の設置
 日本で初めての子供のための博物館で毎年40万人の来場者がある「キッズプラザ大阪」において子供たちが木にふれて遊べる「木のたまごプール」及び「どんぐりコロコロレース」を設置し、子供に木にふれてもらうとともに親世代に対して木の良さを実感してもらうことができた。
 
 ④地域材を活用した耐震補強「壁柱」モデル展示
大阪の一大木材拠点にある平林ウッディパーク内に耐震補強「壁柱」のモデル展示を行い、イベント来場者や視察等において普及啓発を図った。

 

 
(2)地域材普及啓発セミナーの開催
 ①「まち・公園等における木材利用」
とき:平成28年7月15日、ところ:大阪木材仲買会館、参加者:100名
基調講演:「海外や国内での木の利用、公園遊具事例等」
 若生 謙二氏(大阪芸術大学環境計画学科 教授)
事例報告:
「都市の木質化に向けて」 林野庁近畿中国森林管理局、
「公園等での木材活用について」UR都市機構西日本公園事務所、「木材の利用拡大のための技術のご紹介」 越井木材工業㈱、「燃えしろ設計による大型製材品活用による木構造施設事例」(有)ものづくり伊東設計工房、「WPC加工技術による地域材を活用した耐久性の高い床材」大建工業㈱
「幼稚園・保育園からの報告」NPO子育てサポートくるみ「くるみ共同保育園」元園長
 
②「うみ・やま・あひだ」上映会
とき:平成28年7月31日、ところ:大阪国際交流センター 参加者:300名
映画「うみ・やま・あひだ」の上映
基調講演:「日本人と森とのかかわりーその歴史」:太田猛彦氏(東京大学名誉教授)
 パネルディスカッション:
コーディネーター:槇村久子氏 元京都女子大学現代社会学部教授
パネラー:太田猛彦氏、合田和弘氏(林野庁近畿中国森林管理局次長)、津田潮氏(大阪府木材連合会会長代行)、柿沼瑞穂氏(オイスカ普及担当部長)
 
③奈良県吉野郡山林の視察
とき:平成28年9月3日、ところ:奈良県川上村
参加者:13名
 
 ④フォーラム「鎮守の森から学ぶ」
とき:平成28年10月6日、ところ:大阪市中央公会堂 参加者:400名
基調講演:「日本人にとって鎮守の森とは何か」田中恆清氏(石清水八幡宮宮司)
心癒すコンサート:涼恵氏
トークショー:「鎮守の森に学ぶ、森林と人との“いい関係”を次世代へ」
コーディネーター:増田 昇氏(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授)
パネラー:田中恆清氏(石清水八幡宮宮司)、涼恵氏、中村暢秀氏(大阪府木材連合会会長)、岡橋清元氏(大阪府木材連合会会長)
 
 ⑤「木育・食育セミナー」 
とき:平成28年10月22日、ところ:笹川記念会館 参加者:130名
「杉材の秘めたパワー 住まいに活かし健康で快適な生活を」川井 秀一氏 京都大学大学院総合生存学館(思修館) 学館長
「森林医学 森林浴で病気を予防」香川 隆英氏 国立研究開発法人森林総合研究所環境計画研究室 室長
「心が元気に:脳内物質セロトニン」谷 均史氏 淀川キリスト教病院医師 小児科医・産婦人科医
「杉のパワーでガン、脳こうそくの克服事例の紹介」藤田 佐枝子氏 (有)ホームアイ代表、木育情報ネット代表

 

 

 

 

 
 
(3)木材活用イベントの開催
①「モアグリーンフェア2016」への出展
とき:平成28年8月6日、ところ:神戸国際展示場2号館 参加者:2,200人
内容:津田産業㈱主催の「モアグリーンフェア2016」に出展し、地域材活用の耐震補強工法「壁柱」の実物大モデル展示を行い、来場者に耐震化の重要性と地域材の利用普及を図った。
 
②リフォーム・リノベーション普及推進イベントの開催
 地域材活用看板製作ワークショップ・エネママまつりin大阪ATC
とき:平成28年8月9日・21日、ところ:ATC  ITM棟2・11階 参加者:7,000人
 
③地域材を活用した家具・インテリア普及推進イベントの開催
木材を使った家具のデザインコンペ2016
とき:平成28年10月12~14日、15~30日
ところ:大阪南港ATCホール(10/12~14)、うめきたSHIPホール(10/15~30)参加者:7,000人
 
④木にふれよう♪森のママまつりin大阪
とき:平成28年11月3日、ところ:ATC ITM棟2階セントラルアトリウム 参加者:6,000人

 

 
(4)宣伝広報
本事業について一般消費者へのPRを協力に推進するために新聞広報による周知、情報提供を行った。 フォーラム「鎮守の森から学ぶ」採録、「木育・食育セミナー」 告知及び採録

事業実施により得られた効果

本事業により、子育て施設、公共施設等を中心に地域材を活用した木材展示施設や木製遊具を設置し、子育て世代をはじめとする一般消費者に対しての木材、家具、インテリア、木製遊具、木造住宅等の情報を発信し、木材活用拠点として推進していく。また、今後もこの展示施設を活用することでより一層の生活空間における木材活用や木造住宅の普及促進につなげていく。併せて木材普及啓発のためのセミナー、イベントの実施や木育活動の推進を広範で重層的に展開し、本事業のPR効果を大阪をはじめ全国へと拡大し、地域材の需要拡大を促進した。
 

今後の課題と次年度以降の計画

本事業のより整備した展示施設を最大限活用し、より一層の木材普及啓発を図っていく。また、木育等を推進し、また各種セミナー、イベントでの他業種、他団体等との連携を強化し、より一層の一般消費者等への木材PRを今後も引き続き推進していく。