一般社団法人JBN

平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

一般社団法人JBN

実施概要

全国7か所で、その地域の工務店連携団体と共催で地域材普及イベントを開催した。
 
木材住宅フェア-岡庭之市- 岡庭建設共催
開催日:平成29年3月25日  来場者数:832名
会 場:本会場 おかにわリフォーム工房+駐車場、 第2会場 R-eco House

 東京都の工務店である岡島建設と協働で、消費者に対して国産材の良さをPRすべく国産材を使用した住宅を活用したイベントを開催した。イベントを開催したことで、家の購入を考えているファミリー層やリフォームを考えている層が来場し、国産材の良さをPRすることができた。また、国産材を利用した家具を住宅に展示することで、さらに相乗効果が得られた。
 
木々木材住宅フェア 山梨県木造住宅協会共催
開催日:平成29年3月26日  来場者数:880名
会 場:山梨県県産材供給中央拠点 「木の国サイト」(山梨県南アルプス市)

 消費者へ木材の魅力を知ってもらうことや山梨県内の地域工務店と原木・製材関係等が連携を図ることで国産材や県産材を推進していることをPRし、県産材等の生産や流通の特性を周知すると共に、「木」が持つ魅力を対外的に広げることを目的としたイベントを山梨県木造住宅協会と共同で開催した。 
 具体的には県内の森林組合や製材事業者、木材流通事業者による木材に関するパネルや冊子を使用した地域材の説明、工務店や設計事務所による県産材を使用した住宅の施工事例等の紹介といった地域材利用促進のPRを行った。また大工教室や県産材桧の積み木広場を通じて子供たちへ木材の香りや肌触り等を体感できる機会を作った。
 
住宅現場見学会 近代ホーム共催
開催日:平成29年4月22日・23日  来場者数:両日あわせて72組見学
会 場:神奈川県横浜市

 構造見学と完成見学と2現場の見学会を開催した。構造見学会では、国産材を使用した梁やあらわしを消費者に見せることで国産材等の木材の利点を説明し木材本来の良さをPRし、木造住宅の良さの理解を得た。完成現場見学会では、木材をふんだんに使用し、木の香りがする住宅の魅力をPRし、木がもつ本来の性能についての理解を得られた。
 
木材住宅フェア 京阪神木造住宅協議会、 ひょうご木づかい王国学校共催
開催日:平成29年4月29日・30日    来場者数:237名
会 場:ひょうご木づかい王国内(神戸ハーバーランドumie mosaic(モザイク内)2階)

 木に触れながらはじめての家づくりを応援する施設である『ひょうご木づかい王国』内で木造住宅フェアを開催し、消費者に対して県産材や国産材の良さをPRした。また、木工教室等を開催し、子供や大人も木に触れることで、木のぬくもりや香りなどを体感でき、木材の良さを理解してもらうことができた。
 
木材活用リフォーム事例発表会 滋賀県木造住宅協会(ヴィータ建築設計事務所)共催
開催日:平成29年7月22日・23日    来場者数:両日あわせて209組(住まい手)
会 場:ピエリ守山 2Fピエリホール

 滋賀県下最大級規模の住宅リフォームイベントを開催し、来場されたお施主様(住まい手)に木材を活用したリフォーム施工プラン集をもとに提案を行った。またその際に木材の魅力を周知し、 リフォーム・リノベーションの際に構造・造作ともに木材の利用促進を図った。
 具体的には、リフォームをお考えの住まい手に対し、無垢材のフローリングによる内装の木質化など木材を使用した具体的なプランの提案を行うともに、木の匂いによる疲労回復や木材の調湿性等、魅力や特徴を幅広く周知した。また、びわ湖材等の県産材活用をご案内することで、よりご木造化・木質化に興味を持っていただき、地産地消の促進を図ることができた。
 
アイラブホームフェア KKN・人にやさしい家を考える会共催
開催日:平成29年7月22日・23日    来場者数: 8,600名
会 場: グランメッセ熊本(熊本県上益城郡)

 九州各県の一般消費者と工務店、建材店、材木店などの住宅関係者が多く来場され、幅広く県産材の良さと木造住宅ならびに地域工務店の良さをPRした。
 
山形県木造住宅フェア 山形県優良住宅協会共催
開催日:平成29年8月27日    来場者数: 365名
会 場:山形県郷土館 文翔館(山形市)

 県内在住の一般消費者に木材の良さを知ってもらうと共に県産材を使った木造住宅のPR及び地域工務店の良さをPRした。
 
 

事業実施により得られた効果

 昨年度の事業では、工務店向等の木材を購入し活用する側と消費者向けの事業の2つにわけたが、今回は、木材を最終的に決める決定権のある消費者をターゲットにして事業を展開した。JBNでは、設立時より国産材や県産材を積極的に活用することを、工務店等に対して推進を図ってきた。本事業では、消費者にターゲットを絞ることで、国産材や県産材の良さを理解してもらい、木材の流通促進を図ることを目的としている。
 木材住宅フェア(岡庭建設)では、国産材を使用したモデル住宅を会場にすることで、ファミリー層や今後家の購入を考えている層に対して、木材をPRすることができ、県産材を使用した家具を展示することでより木材のPRを図ることができた。山梨県木造住宅フェアでは、雨にもかかわらず多くの来場があり、木工教室等を通じて、子供達にも木材の温もり等を伝えることができた。住宅現場見学会では、国産材を使用した梁やあらわしを消費者にみせることで、木のデザインの見せ方や魅力を伝えることができた。
 木材住宅フェア(ひょうご木づかい王国)では、第三社の立場に立って木材の良さを伝える場所であり、木材をつかった行事を行うことで多くの消費者に対して、PRすることができた。
 木材活用リフォーム事例発表会では、工務店等が県産材や国産材を使用したリフォーム住宅の発表会をかねて県産材等のPRを行った。この結果、国産材を利用した住宅の推進を図ることができた。
 アイラブホームフェアでは、工務店と消費者が来場するフェアで、熊本県産材と福岡県産材を中心にPRすることで、県産材の流通促進を図った。山形県木造住宅フェアでは県産材のPR等を中心に行い、木造住宅のPRに効果を得た。
 

今後の課題と次年度以降の計画

 消費者は、まだまだ木材に対して関心が少ないのが現状であり、国産材や県産材と外材等の比較をしてもなかなか理解を得られないが、今回おこなったフェアなどでは、国産材や県産材の質、管理やプレカット工場などの現状等も説明することで、品質の良さを理解してもらうことができた。次年度以降の計画としては、引き続き消費者向けの住宅フェアを開催し、県産材などの品質の良さなどをPRすることを図っていきつつ、工務店向けには、国産材や県産材を消費者に上手にPRしている工務店の視察やセミナーや原木、プレカット工場などと連携を図り、色々な見せ方を考慮してPRを図っていく。