上川地域水平連携協議会

平成29年度 工務店等と林業・木材加工業の連携による住宅づくり等への支援事業

上川地域水平連携協議会

実施概要

(1)実施団体の説明
 上川地域水平連携協議会は、平成21年の設立以来地域材であるトドマツ材の安定的な流通体制の確立、用途拡大、品質安定化を図ることを目的として、上川地域内の造材、製材、加工、住宅建設、家具製造の業者が水平連携、垂直連携を通して取り組んでいる。今まで、トドマツ材需要拡大のための構想策定を行い、用途開拓として高品質管柱やフローリング材並びに家具、キッズブースの開発などを行って来た。また、サプライチェーンを通じて今後も道産材の更なる利用促進に向けた取り組みを展開する。
 
(2)事業の目的
 昨年度構築したホームセンターを含むサプライチェーンでの取引内容を精査し、サプライチェーンを拡充させるため住宅における地域材利用の新しい形を提案し、道内のみならず全国的に道産材が利用される取組みを行う。そのため、新築住宅だけに限らず、既存住宅やマンションなどに簡単に設置できる感触の優しいトドマツ材を活用した意匠性の高い「トドマツDIYキット(キッズブース)」の試作、展示等を行い、開発した製品をサプライチェーンのホームセンターへ供給する。
 
(3)事業内容、事業結果
ア 道産材利用製品の普及啓発
 トドマツDIYキット(キッズブース)を製作し、東京のファミリー層が多く集まるショッピングセンターに常設展示する。また、普及展示会では試用を踏まえた製品化に向けたアンケート調査を実施する。さらに、DIYならではの手ごろ感や新築、賃貸住宅の空間を有効活用して設置できる大きさのキッズブースであることを普及宣伝し、道産トドマツ材の普及促進を図る。
イ サプライチェーンを活用した新たな製品の試作と販路調査
 サプライチェーンの拡充を図るため、新たな一般ユーザー向けの製品供給を強化すべく、DIYキット(キッズブース)の大都市圏量販流通を目指したホームセンターでの試験販売を実施する。
 
ウ トドマツ製品利用拡大検討会
 事業の円滑な運営を目指し、「トドマツ製品利用拡大検討会」を3回開催して確実な事業遂行に結び付けた。
エ 普及展示会
 ①トドマツ製品普及展示会
・日時 平成30年1月24(水)、25(木)日、10時~17時
・場所 パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
・来場者数 250人
・展示会内容  トドマツキッズブース、トドマツフローリング材を展示。パンフレッ
ト、DVD上映。アンケート調査でトドマツ材利用意向を把握。
 
 ②トドマツ製品普及展示会
・日時 平成30年1月26(金)、10時~17時
・場所 東京昭島モリタウン(東京都昭島市田中町562-1)
・来場者数 120人
・展示会内容  トドマツキッズブース、トドマツフローリング材を展示。パンフレッ
ト、DVD上映。アンケート調査でトドマツ材利用意向を把握。
 
(パシフィコ横浜)  (昭島モリタウン)

       
オ アンケート調査
①調査の概要
 トドマツに対する認識度を問いながら、今までのトドマツ材の利用方法のほか、新たな製品開発による利用方法を探る。

②結果の概要
 アンケートでは、トドマツは加工しやすい、素材の色合いが良いとのことから、使いたいという傾向が分かった。また、今回開発したキッズブースについては部屋や店舗の広さに応じて組み合わせて利用できる等が評価されたので、さらに新たな製品を開発する意欲につなげることができた。
 

事業実施により得られた効果

(1)キッズブースキット
 トドマツ材の新たな利用方法として開発したキッズブースキットは、軽量化、大きさ値頃感からDIY愛好者に受け入れられた。アンケートでも素材の持つ色合いや温もり等が好まれたことは、子育て世代向けにトドマツ製品の需要拡大が期待できる。
 
(2)トドマツ製品普及展示会
 展示会ではキッズブースをはじめ、トドマツ製品(フローリング等)を見て、触ってトドマツ材の良さを実感していただき、好評を得ることができた。また、アンケートで分かったことは、その素材感からトドマツ製品がさらに新たな製品でも需要が見込めるということを伺うことができた。

今後の課題と次年度以降の計画

 昨年度来のサプライチェーンである大手ホームセンターでは、現在もトドマツ製材品の販売を通して工務店や一般ユーザーから高い評価をいただいている。しかし、価格面や人工乾燥材へのニーズがあることから、サプライチェーンでの協議を通じて適切な製品の提供につなげることが重要である。
 今後は、既存製品の充実、そして今事業でのキッズブース製品の改良を重ねるほか、新たな製品の開発を考えながら、道産トドマツ材の需要拡大を図る必要がある。