木曽川流域木と水の循環システム協議会

令和元年度 顔の見える木材での快適空間づくり事業

木曽川流域木と水の循環システム協議会

事業計画


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実施概要

実施団体の説明
木曽川流域木と水の循環システム協議会とは
 本協議会は、木曽川流域から恩恵を受ける「流域」をひとつの地域経済圏と考え、河川流域が一体となって、主に木材(木曽川流域材等)や木曽川流域材等の国産材を活用した木造住宅の需要創造活動を行うことを目的としている。
 木曽川流域において、消費が生産(再生)を生む循環利用の具体的実践により、地域経済の活性化及び森林の持つ多面的機能の発揮に向けた森林保全を啓蒙するための様々な事業を企画実施している。
 組織は、木曽川流域の素材生産・加工・流通・住宅建築に関わる企業 や団体など 約90社 が参画するとともに 、特別会員として 学識経験者及び 愛知県・岐阜県・長野県をはじめとした 流域の地 方公共団体など とも連携している。協議会の設立から7年が経過し、 川上から川下までの相互連携体制が確立 。多様なニーズと供給をマッチングさせ、原木供給から設計・施工等に至るまで各界のエキスパートによる県域を越えた地産地消・適材適所の提案力と施工力により、「満足度の高い住生活の提供」を実現している。また「家づくり(モノ)」「暮らし方(コト)」「イベント(ヒト)」を通じて流域文化ネットワークを構築し、より豊かなライフスタイルの提案に取り組んでいる。
  
協議会の体制のイメージ:産官学による川上から下までの相互連携



 本協議会が取り扱う木曽川流域材は、尾張名古屋圏(下流域)の生活を支える御嶽山を中心とした木曽川・飛騨川水系(上流域)の集水域(木曽谷地域・飛騨川地域・木曽川地域)から産出される産地が明確な国産材である 。
 大きな特徴としては、以下の3つがあげられる
  • 1.集水域が産地
  • 2.家一棟分が揃う供給力(構造材、内装材、家具、燃料)
  • 3.循環型資源 である人工林から伐採された木材
 
事業の目的
 現在、木曽川流域の森林が抱える課題の一つとして、人工林の高齢級化すなわち大径化の進行が挙げられる。この大径材の活用には、構造材、内外装材、家具等といったあらゆる方面におけるA材丸太の需要創造が不可欠であると同時に、その製品の価値を高め、山元に利益還元することの推進が必要であると考えられる。
 ここ数年の事業を通して、従来の東濃ヒノキや木曽ヒノキといったブランドの柱材を代表とする主要構造材のみの活用から、一般ユーザーに選択権のある内装材、家具など目に見える、無垢材の温もりが感じられる製品でのA材丸太利用を提案してきた。
 住宅関連に関わる事業者に対し、木曽川流域の森と木の体感ツアーや木曽川流域材の循環利用のパンフレットなど対象者に合わせた普及啓発ツールを開発し、A材利用の意義をしっかりと伝達することで、無垢材需要の拡大によるバランスのとれた木材需要の創出、山元への利益還元の確保につなげる活動をしてきた。
 特に近年は特に量の使用・公共性が高く多くの人の目に触れることからPR性も高いことを期待できる非住宅物件の内装木質化に注力し、その内装木質化の意義やメリットの普及促進については、プロユーザー・エンドユーザーに対して、内装木質化の意義をPRする動画、パンフレットのツールを製作することで、山側の実態や実際商品ができるまでの過程について説明してきた。
 今年度は、昨年度の成果を踏まえ、より流域内の地方自治体を巻き込んだ非住宅物件の木質化提案活動を強化し、木曽川流域商品の認知度向上と普及促進を実施していく。特に、非住宅物件の内装木質化・外構木質化に重点をおき、イベント等を通じて「ウェルネス効果を高める「木質空間」の提案」をエンドユーザー・プロユーザー・地方自治体に対し、より具現化したイメージがしやすい 展示を通して行っていくことで 、非住宅物件の内外装木質化の実現につなげることを目的とした。
 
事業結果
(1)普及イベント
①ウッドワンダーランド2019
開催日 : 2019年10月3日、4日、5日、6日
開催場所: ポートメッセ名古屋第1展示館(愛知県ブース内)
実施内容: 木曽川流域商品の展示、来場いただいた一般ユーザーに協議会のコンセプトや商品の説明、遊具の体感をしてもらった。4日間の来場者計24,527名
 

        
②小牧オータムフェア
開催日 : 2019年10月4日
開催場所: ナイス㈱小牧市場
実施内容: 流域内の木材流通業、建設業の関係者を対象に木曽川流域材の商品を展示説明を行った。特に本事業で試作した木質化を体感し比較できる小屋を展示し、来場者に実際に体感してもらうことで、木質化に対する効用やイメージを伝えることができた。来場者152名
 

  
(2)セミナー
開催日 : 2019年12月13日
開催場所: ホテルメルパルク名古屋
実施内容: 木曽川流域木と水の循環システム協議会の会員に対し、今後の住宅・木材業界がどのような方向に進んでいくかについて講演会を実施した。セミナーを通して、改めて流域思考や今後進めていく非住宅の木質化について説明を行った。
 
(3)ホームページのリニューアル
実施内容: 今まで協議会のホームページは、木曽川流域材の住宅での活用の提案を重視した内容であったが、今後力を入れて取り組むべき量の使用・公共性が高く多くの人の目に触れることからPR性も高いことを期待できる非住宅物件の内装木質化に対して、木曽川流域材の商品を活用していく内容を新しく追加した。特にイメージ写真や動画などを多く見せることでよりイメージしやすくした。
 
新しいホームページのイメージと木質化を提案する動画
 
(4)試作品の作成
実施内容: 非住宅物件の内装木質化を提案していくうえで、プロユーザー、エンドユーザーに対して自然素材の効果・イメージを体感してもらう仕掛けとして、体感できるツールを試作した。
一般的な建材(ビニールクロス、複合フロア等)と自然素材(漆喰、無垢のフロア)の小屋を製作し、イベント来場者に実際に中に入ってもらう事で、自然素材の良さを体感してもらった。
また、森林環境譲与税も視野に入れ、非住宅の中でも、特に幼稚園・保育園といった子育て空間に木質化をすすめるきっかけとして、木曽川流域材を活用した木製遊具も試作した。
 
 

事業実施により得られた効果

 本事業を通して「木曽川流域材」の高付加価値化の推進として、非住宅物件の内装木質化を目標を定め提案活動を実施した。その中で、上記試作品を通して、プロユーザー、エンドユーザーの両者が体感できる仕組みに取り組むことができた。試作品を製作し、イベントで展示することで、木曽川流域材を代表した自然素材を使うことの意義や効果を実際に肌に感じ、体感して頂くことができた。
 

今後の課題と次年度以降の計画

 PRの場が木曽川流域エリアに留まったが、需要が見込めるのはやはり首都圏である。次年度以降は、今年度までに作成したツールを活かし、首都圏への普及啓発を行う事を計画していく。