住宅 九州・沖縄

平成26年度 木造住宅等地域材利用拡大事業

KKN

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実施概要

地域工務店が建設した合法木材や地域材を活用した住宅の事例集作成
地域材活用キャンペーン実施1回(小国視察研修会)
展示会1回(九州全域に熊本県産材等PR:アイラブホームフェア2015(熊本会場出展)
HPによる情報発信(県産材・国産材の消費者・工務店へのPR等)

得られた効果

アイラブホームフェアの展示会には、九州全域の工務店が展示会にくるので、熊本県産材のPR活動をするうえで、多くの地域工務店にPRをすることができる。九州は、各県の県産材がしのぎを削っている状態でもあり、その中で熊本県産材を九州全域の工務店等に周知する機会で多くの工務店にPRをすることができた。
また、地域材活用キャンペーンでは、熊本県内でも高級木材としられている小国に原木~プレカットまでの一連の流れを工務店に見学してもらうことでより身近に県産材をかんじてもらい小国杉の良い特徴を理解することで利用促進につなげた。
この森林視察をきっかに、小国杉を取り扱う工務店等がふえて、その小国を使用した住宅の契約に結び付いている実績がでている。
HPでは、地域工務店はもちろん消費者にむけて、県産材・国産材を理解してもらうことで家を建てる時に県産材・国産材の利用が増加するためのHPとした。
地域工務店が建設した住宅の事例集では、工務店が普段どのような性能の家を建て、地域材等をどう活用しているのかをわかりやすく事例でまとめることで、県内の消費者をはじめ多くの消費者に対して周知することができ、より多くの人に県産材活用の機会をPRすることができた。

今後の課題

今回の事業を通じて、消費者や地域工務店への県産材・国産材の利用促進をPRすることの重要性がしめせたのでこれをふまえて次年度では、継続して原木~プレカット工場と連携することで視察研修の回数をふやし、木材利用促進につなげる機会を増やす。
また、展示会等に積極的に参加することで県外の消費者にも県産材等をPRすることができ、あわせて地域工務店への木材PRにもつながるので継続的に活動をしていく予定。
まだまだ、県内では小国杉=高いという認識が多く、取扱いにまでいたるケースがほとんどない。高いという認識の工務店は、実際に小国杉をみたこともない人が多くどういう状況で小国杉を育てているか、乾燥をどうしているかなどこういったことを視察でみるだけで、小国杉の良さがわかり取扱いにいたるので、今後このPRなどの仕方が非常に重要である。

記録写真

木造住宅等地域材利用拡大事業における展示会(アイラブホームフェア)ブース出展実施報告

開催日:平成27年6月20日・21日
動員数:8,790名
展示物協力:熊本県庁、熊本県木材事業協同組合連合会、熊本県林業研究指導所

越智産業株式会社主催による展示会(アイラブホームフェア2015)へ地域材PR事業としてKKNのブース出展を行いました。熊本県庁をはじめ展示物の協力をしていただいた各団体のおかげもあり実際の木材や、木材を加工した商品、展示パネル等の展示が実現しました。当日は、ボランティアとして各団体からも人員応援もありブースへ訪れた来場者への説明等も十分に対応することが出来ました。
 また、展示会の来場者数が8,790名となり、会場の出入り口に一番近い場所にブースを出展出来たこともあり当初の予想以上の方に展示品やパネル等を見ていただけ地域材PR活動が行う事が出来ました。

展示会の様子
木造住宅地域材利用拡大事業における地域材活用キャンペーン「小国森林視察研修」実施報告書

開催日:平成27年9月18日(金)
参加人数:26名

①丸太の入札体験 小国森林組合若宮共販所

実際に、丸太の入札体験をしていただきました。建材として扱うことはあっても原木の金額を当てるのは難しいようでしたが、珍しい体験が出来たと喜びの声が多く上がりました。

②小国杉家づくりセミナー 時松建具店モデルルーム

小国杉を使用したモデルルームを見学。木材独特のぬくもりや柔らかさの中、小国杉についてのセミナーも開催。県外(特に首都圏)からも注目をされていることに驚きでした。

③木材の地熱乾燥施設見学

国内でも珍しい化石燃料を一切使わず木材を乾燥させる施設。CO2の排出ゼロ。参加者、熊本県内の工務店様が中心でしたが、知らない方が多く驚かれてました。

④小国杉伐採見学

伐り士による立木を伐り倒す様子を見学させていただき、その迫力と技術の高さに参加者一同歓声を上げていました。

⑤製材所見学(1)小国ウッディ協同組合

製材工程の中に「死に節」と呼ばれる節をくり抜きコルクを埋める作業は、職人の技を感じました。また機械に使用される刃も研ぎ師による手作業によるものと驚きの情報でした。

⑥製材所見学(2)児玉製材合資会社

木の香りに包まれた製材所で、昔ながらの作業場の光景を見学させていただきました。

今回の視察研修の成果としては、参加された工務店の皆様が小国杉の質の高い調湿効果などを実際に小国杉を使用したモデルルームにて体感することができ、お施主様向けのツアーの計画も立てたいとの声も多く、地域材PR活動としては十分な成果となりました。
また、木材を扱うことは多いけれども実際の原木や伐採の様子や環境にも配慮した乾燥方法など様々な面で知識的にも多く得られるものがあったようです。