広報

平成26年度 木造住宅等地域材利用拡大事業

岡山県木造住宅生産体制強化推進協議会

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実施概要

タイトル
「おかやま 木づかいのすすめフェア -Part3-」
~ 木に触れる、木を楽しむ ~
 
実施日時
2015年
4月18日(土)10:00~18:00
4月19日(日)10:00~20:00
 
実施場所
イオンモール倉敷 1階 セントラルコート(岡山県倉敷市)
 
来場者数
2日間で12,000人
 
企画のポイント
以下の4つのポイントを決め、今回のイベントを企画した。
 
(1)会場の選定
普段人が通らないところに人を呼び込むのは困難なため、まず、人が集まるところを探した。その結果、県下最大級のショッピングセンターの中心であるセントラルコートを選定した。イオンモール倉敷は、延べ面積が約17万㎡で、イオン倉敷店に加えて230の専門店とMOVIX倉敷(10の映画館)があり、休日には県下各地から人が集まって来る。
 
(2)ターゲット
地域材利用拡大のPRの対象として最も効果的なターゲットは、これから住宅を取得する層、すなわち、小学生以下の子どもを持ったファミリーである。そのため、まず子どもを引きつける工夫をした。会場内に木の遊具を置いたり、木を使った子ども向けの催しをしたりして、子どもたちに楽しんでもらう企画をした。子どもが来たら、当然親も付いてくる。結果的に、家族全員で木の感触を味わってもらうことが可能となる。
 
(3)会場のデザイン
“木の良さ”をわかってもらうためには、まず実感してもらうことが大切だと考え、会場内を木の雰囲気で満たし、まず、木の優しさ、木の香りなどを感じてもらうこととした。具体的には、床には木のフロアパネルを敷き詰めて靴を脱いで裸足で上がってもらうこと、木製遊具を置いて子どもたちに遊んでもらうこと、体験型の催しでより効果的に“木の良さ”を感じてもらうことを工夫をした。
 
(4)相談対応
一過性のイベントで終わることを避けるため、DVDで環境問題・地域材利用の意義・木の性質を来場者に見てもらうこととした。また、「木のトータルコーディネーター」を配置して、消費者からの相談に対応できる体制を整えた。相談に対応することで、消費者との1対1の関係が構築でき、後々のフォローが可能となる。
 

イベントの実施内容

 
(1)会場を木の雰囲気・香りで満たす
会場全体に県産材で製作した“無垢の木のフロアパネル”を敷き詰め、子どものための遊具等も全て木製のものとしたため、来場者には木の暖かさを直接感じていただけた。特に、素足で感じる“無垢の木のフロアパネル”は好評だった。また、会場の一隅で“かんな掛けの実演”を行い、会場内が木の香りで満たされたことが、来場者にはかなり好評であった。
 
(2)まず、子どもを引きつける
企画のポイントである“子どもを引きつける”ため、「木のプール」、「木のジャングルジム」など、木製の遊具を設置した。また、木造住宅の架構の仕組みがわかる「たいしん君ミニ」、棒と輪ゴムで架構をつくる「棒と輪ゴムでつくる家」、木造住宅の街並みの美しさを学ぶ「私の家と私たちの街づくり」など、子どもを対象としたワークショップを開催し、親子で木のことについて学んでいただいた。
 
(3)「木の家」住宅相談
会場の一隅では木のことなら川上から川下まで何でもわかる「木もトータルコーディネーター」が住宅相談を受け付けた。最近はネットで設計事務所や工務店を検索して住宅の設計や建築を依頼してくるケースも増えたが、「住宅を建てたいけど、どこに相談したらよいかわからない。」という方がまだまだいる。そのような方からの相談に対して、木の話、県産材の話、住宅の話、支援制度の話、環境問題の話等々の相談対応をして大変喜んでいただいた。2日間のイベント開催中に32件の相談があったが、その内容を大まかに分類すると次のとおりであった。支援制度に関する相談:12件、工務店・設計事務所に関する相談:8件、トラブルに関する質問:5件、県産材の入手方法・流通経路・CLT・木の特性に関する相談:各1件、木の遊具等に関する問い合わせ:3件。
 

得られた効果

「無垢の木のフロアパネル」、「木の遊具」、「かんな掛け実演」等により“木を見る・木に触れる・木を嗅ぐ”ことができる会場としたことで、来場者には木の良さが十分に伝わった。また、「相談コーナー」を設けたことで、来場者の木に関する疑問に答えられたことに加え、消費者と1対1の関係を築くことができ、今後のフォローが期待できる。
 

今後の課題

1 会場の選定が功を奏し、イベントはかなり好評であったが、消費者に定着させるためには継続的に実施する必要がある。今回は、経費の支援を受けることができたが、今後の継続に必要な経費の確保についてはまったく白紙の状態である。
2 消費者との1対1の関係、及び、来場者の県産材に対する知識・考え方等、今回のイベントで相談対応者が得たものを、今後の活動にどのように反映させていくかの方向性を出しておく必要がある。
 

記録写真

  • 会場風景
  • 素足で実感 -無垢の木の床-
  • 木のプール木のプール
  • 木のジャングルジム組立木のジャングルジム組立
  • たいしん君ミニたいしん君ミニ
  • 棒と輪ゴムでつくる家体験棒と輪ゴムでつくる家体験
  • 私の家と私たちの街づくり私の家と私たちの街づくり
  • 匠の技実演 -かんな掛け-匠の技実演 -かんな掛け-