レポート

山形県林業まつり「緑と水と木の祭典」

10月22・23日、山形県総合運動公園特設駐車場にて第26回山形県林業まつり「緑と水と木の祭典」が開催。木と触れ合える木工体験や森づくりが学べる展示など親子で楽しめる屋外イベントに多くの人が詰めかけました。

山形県木材産業協同組合

山形県木材産業協同組合ブースでは、「暮らしに木のぬくもりを!」をテーマに県産材の品質の良さを伝えるため、合法木材(合法的に伐採されたことが証明された木材)やJAS製材の紹介していました。また、昨年より山形県木材産業協同組合が行っている山形県産木材を使ったプロダクト(木工品)のコンペで受賞した作品の数々を展示。県知事賞を受賞した花器やスツール、インテリアなどデザイン性の高い作品の並び、訪れた一般客の関心を集めました。意外と知られていない森や木材の秘密を問題にしたクイズも人気があり、多くの方が参加していました。イベントの主催者である山形県木材産業協同組合の担当者は「森づくりや植樹だけでなく、もっと木と触れ合える機会を増やして行きたいですね。」と話していました。



協同組合 やまがたの木乾燥センター

緑が美しい山林の写真が目を引く協同組合やまがたの木乾燥センターのブース。こちらは県内の製材所と森林組合が集まり、共同出資して独自の木材乾燥設備を創設した協同組合です。木材の種類に合わせ、高周波・高温・中温の三段階に人工乾燥を行うことができ、特筆すべきはA材と呼ばれる建築用の柱や建材を電磁波で行う高周波乾燥精度の高さ。木材の品質が安定していると業界では評判になっているそうです。お話を伺った担当者は「乾燥センターの存在を知って頂き、建材の受注を増やしたい!」と抱負を語っていました。グリーンのかわいい風船も子供たちに喜ばれ、たくさんの家族連れが訪れていました。



そのほかイベントのハイライト

ステージ

メインステージでは子供から大人まで参加できる丸太切り競争に、幼児の積木競争や餅つきなど多彩な催しが2日間に渡り行われ、来場者の目を楽しませました。被災地の団体支援ということで宮城の合唱団も招待され、美しい歌声も響きました。

木工体験・木の玩具

林業まつりの楽しみの1つ、木工クラフト体験。会場内に設けられた体験コーナーでは、親子で工作する姿が見られ、木と触れ合うひと時を過ごしていました。山形県は競技用けん玉の生産地としても有名で、大人から子供まで手に取って挑戦していました。

木の家・木の家具

メインステージ横に設置された住宅構造躯体は、県産材の活用と普及啓発のために設置され、会場で一際目立っていました。県産材でつくったオリジナルデザインの家具やインテリアにも人が集まっていました。

林業技術の紹介

木材を生産する現場、林業に関する技術の紹介も行われました。会場内では最新の高性能林業機械を巧みに操り、来場者に説明を行っていました。また、普段目にすることが少ないチェーンソーアートのブースでは迫力のある実演が行われていました。