一般社団法人岡山県木材組合連合会

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

一般社団法人岡山県木材組合連合会

実施概要

1.普及啓発
(1)県産材普及推進検討委員会の開催
日時:平成28年6月29日(水)
会場:岡山市「サンピーチOKAYAMA」
内容:検討委員会委員等13名により、県産材の販路拡大に必要な普及啓発資材の作成、新聞広告や首都圏等大消費地での展示会実施による普及宣伝活動について協議・検討
成果:普及啓発資材としてロゴマークのシール、バッチ、胸章の作成・配布及び各種展示会の開催について、内容及び実施方法等を決めることができた。
 
 
(2)普及宣伝
内容:県産材の普及啓発に使用する資材の作成・配布及び新聞広告の掲載によるPR。

①普及啓発資材の作成
 ロゴマーク入りのシール(大8,000枚、小7,000枚)
  〃    缶バッチ (日本語2,500個、韓国語500個)
  〃     胸章 (500個)
②新聞広告の掲載
 山陽新聞に一回掲載
 
成果:作成した普及啓発資材を活用することで、県産材の普及啓発の効果的な実施が図られ、県内はもとより全国に向けて県産材の良さや、利用の意義等についての理解が深まり、県産材等の需用の拡大が期待される。
また、新聞広告による県採材の普及宣伝は、ヒノキの素材生産が4年続けて日本一を誇るとともに、西日本有数の国産材加工県である岡山県で生産された県産材木製品等について、一般消費者へ理解していただくとともに、木材の良さや木材利用の意義などの普及が図られ、日常生活や住宅への木材利用の拡大が期待される。
 
2.展示会出展
(1)「おかやま木製品フェア」
 
名称:「おかやま木製品フェア」
日時:平成28年9月3日(土)~6日(火)4日間
会場:とっとり・おかやま新橋館(東京都港区新橋)
2階「催事スペース」(約88㎡)
趣旨:首都圏での木材普及イベント
ヒノキの素材生産量が4年続けて日本一を誇るとともに、西日本有数の国産材加工県である岡山県で生産された県産材木製品等の販路の拡大等を図るため、大消費地である首都圏において、「おかやま木製品フェア」を開催し、木の香りと温もりを体感していただき、住宅や日常生活に木材利用への理解を深める。
内容:①木材関連パネル展示(木材の良さ、木造住宅の良さ等)
②県産ヒノキ等を使用した木製品の展示・販売
(ドア、内外装材、DIY用材、テーブル、椅子、ベッド、木馬、積み木、 まな板など、約80種類、約2,500点を出展)
成果:来場者数:約800人
多数の県産木製品の展示・販売を行ったところ、多くの方に来場していただ き、ヒノキ等の木製品に触れ、そして購入いただくとともに、ヒノキチップやヒノキ玉などによる木の香り及びひのきブースキット、木の玉プールなどによりの体感を通じて、木の良さを知っていただき、木材利用への理解が深まるとともに、岡山はヒノキ生産量日本一で、すばらしい木製品の生産県であることのPRができた。
また、重ね梁材、柿渋材、スギ・ヒノキ木製ドアなどの展示を行い、新しい取り
組みを紹介し、住宅部材としての利用はもとより、新たな分野での利用拡大への理解が深まり、今後、首都圏等での需要の拡大が期待できる
 
(2)コープフェスタ「岡山県産木材フェア」木の広場
名称:コープフェスタ「岡山県産木材フェア」木の広場
日時:平成28年9月24日(土)
会場:コンベックス岡山 (約30㎡)(岡山市)
趣旨:県内での木材普及イベント
広く一般消費者に木材や木造住宅の良さについて理解を深めてもらうとともに、児童・生徒を対象として木育を行い、将来の県産材利用拡大に資する。
内容:①木の良さ等のパネル展示、木材・木製品の展示
②木育(木の玉プール、木のジャングルジム、ひのきブースキット、木の積み木、木工教室等)
成果:全体入場者数:約20,000人
集客数の多いイベントにおいて、木の広場コーナーを設け、木の玉プール、木のジャングルジム、ひのきブースキット、木の積み木による木の温もりなどの体感を通じて、未来を担う子供たちへの木育ができ、将来的な利用拡大が期待される。
 

木の玉プール
 

木工教室
 

木のジャングルジム

ひのきブースキット

                    
(3)第11回ふるさと建材・家具見本市(JAPAN HOME&BUILD SHOW)
名称:コープフェスタ「岡山県産木材フェア」木の広場
日時:平成28年10月26日(水)~28日(金)3日間
会場:東京ビックサイト東3ホール (4小間) (東京都江東区)
趣旨:首都圏での木材普及イベント
県産材の普及啓発と販路拡大を図るため、大消費地である首都圏(東京都)のイ
ベント会場において「岡山県産材木材展示会」を開催する。
内容:建築用材、家具等木製品の展示・商談
4企業が協力して、県産ヒノキ・スギのドア、ヒノキ構造用柱、重ね梁サンプル、台形集成材フローリングサンプル、ヒノキ・スギフローリング等の展示や、来場者に対してDVDの常時放映や県産材カタログの配布により、県産材の販路拡大を図った。
成果:全体入場者数:約37,000人 
こうしたい取り組みにより、新たな商談先の開拓もでき、70件程度は商談の継続が見込まれるなど一定の成果があり、今後、県産材の販路の拡大が期待される。
出展企業からは来年度以降も是非ともこの展示会にエントリ-して欲しいという強い要請があった。
 

事業実施により得られた効果

岡山県は、ヒノキ素材生産量日本一を誇り、また長年培った国産材の製材技術や乾燥技術により製造された製品は高品質である。こうした県産材製品の一層の需用拡大を図るため、県内をはじめ首都圏(東京都)における展示会・イベントへ参加し、普及・啓発を図ることにより、県内外の工務店や建材関係者等に対し、住宅での木材利用の働き掛けができ、また、木の玉プール、木製遊具等による木の温もりなどの体感を通じて、未来を担う子供たちへの木育ができ、将来の木材の利用拡大の応援団として期待される。また、新聞広告による普及・啓発とともに、昨年度作成したロゴマーク「日本一のひのき国・岡山県」入りのシール、缶バッチ等を活用した幅広いPRを行い、県内外の多くの一般消費者や木材関係・建築関係者に、県産材の良さはおとより、木材を使うことは人に優しく、地球環境に貢献することへの理解が深まり、県産材の利用促進が期待される。
 

今後の課題と次年度以降の計画

県民・国民の皆様に、木材(県産材)の良さ、地用の意義等について、一層認識を高めていただき、木材を優先的に活用する社会づくりを進めるためには、継続的かつ積極的な普及・啓発を行うことが大きな課題である。
また、今年度の首都圏開催のイベントへの参加により週十件の商談継続が見もまれるなど一定の成果があり、出展企業からは継続を望む声が聞かれる。
このため、国や県の支援がいただけるのであれば、反省点を活かしながら、次年度以降も、作成した普及啓発資材を活用したPRとともに、展示会への参加を企画したいと考えている。