株式会社古川ちいきの総合研究所

令和元年度 顔の見える木材での快適空間づくり事業

株式会社古川ちいきの総合研究所

事務局所在:大阪府

実施概要

事業計画


事業計画(pdfで表示されます)

 

実施概要

実施団体の説明
 これまで、「北山丸太販路拡大プロジェクト」は、需要の落ち込んでいる北山丸太の復活を目標に、それぞれのプロフェッショナル分野を活かし、活動してきた。本事業では、北山丸太による内装製品のさらなる製品展開と普及広報に取り組む。
<プロジェクトメンバー>
【林業・木材】京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合
【事例施工・設置改善検討】 加藤林産㈱(北山丸太加工)ほか、地場工務店2社
【事務局・コンダクター】㈱古川ちいきの総合研究所
---協力連携---
【空間デザイン・コンセプトデザイン】若手意匠設計士、プロダクトデザイナー
【伝統工芸】 京都市内工芸品製造業者
 
事業の目的
北山丸太の空間創造製品の改良開発と利用拡大を目的に事業を実施。
 
事業内容・結果(事業項目ごとに具体的に記載)
①製品展開考案 
新進気鋭の若手デザイナー・設計士とともに、新製品開発および空間デザイン考案。
(1)コンセプト設計・ロゴデザインおよび新製品「MATERIA(仮)」
(2)新製品「WAZA・TANA」
(3)「一本仕立」空間デザイン 



 
②試作/設置弱点改良検討
工務店メンバーの助言と加工担当の加藤林産の改良試行で、製品の改良試作を実施した。
(1)「一本仕立」の設置課題改善およびモニター設置
(2)新製品「WAZA・TANA」の模型試作
 
③WEBサイト制作
④コンセプトブック制作
 
⑤製品発表会およびプロジェクト報告会
日時:令和2年1月15日(水)14:00-16:00
場所:京都北山丸太生産協同組合
参加:建築士、建築業者、リノベーション検討中の一般ユーザー 他  計14名
 
⑥常設展示
日程:令和2年1月6日(月)~1月15日(日)
場所:京都北山丸太生産協同組合
対象:設計士、建築業者、一般エンドユーザー
来場:約200名
 
⑦北山林業地ツアー
日時:令和元年11月16日(土)13:00~17:00
場所:京都北山丸太生産協同組合
参加:設計士、建築業者、リノベーション検討中の施主、デザイナー 等   計10名

⑧協議会開催
【第1回】令和元年8月2日(金)13:00-17:00 
議題「プロジェクト説明とスケジュールおよび各項目実施体制について」
【第2回】令和2年1月17日(金)10:00-14:00
議題「プロジェクト実績と今後の課題対策、ネットワーク構築」
 

事業実施により得られた効果

  • ①北山丸太のストーリーに共感した新進気鋭のプロのデザイナーよる「上質な北山丸太空間」製品の考案と、北山林業事業者の誇りの復活。
  • ②新築や大規模なリノベーションを不要とする高付加価値製品の考案および改良による北山丸太の新たな市場を開拓。
  • ③パブリック空間をターゲットとした製品案が生み出されたことによる、「北山丸太の空間」の体感機会の創出と、さらなる需要への波及効果。
  • ④「製品発表会」「常設展示」「林業地ツアー」で「背景のストーリー」を伝えたことによる「北山林業」ファンの創出と製品購入への導線づくり、供給ネットワーク基礎構築。
  • ⑤ファンづくりの入口、かつ、ユーザーの継続した愛着を創出する広報ツール。
  • ⑥「品質基準書」を作成による品質および価値の担保、価格の上昇と北山林業地のプライド回復。
 

今後の課題と次年度以降の計画

  • ①施工・販売・アフターサービス体制構築・強化(ネットワーク化)。
  • ②一本仕立の「割れ」対策。
  • ③新製品「MATERIA」「WAZA・TANA」の商品化と加工供給体制構築。
  • ④デザイナー陣および代表的ユーザーが「ペルソナ」となって製品の情報発信。北山丸太を使うことへの憧れ」醸成。
  • ⑤ユーザーへのアフターサービス(メンテナンス、ツアー開催、情報誌提供)。
  • ⑥パブリック空間への提案/賃貸物件オーナーへの提案と集客/受注への影響分析。
  • ⑦エンドユーザーへの発信継続。