イベント

木育・食育セミナー「衣食住の総合的な健康維持増進ルネッサンス」

平成28年10月22日(土)13:00~17:00

笹川記念会館 第4・5合同会議室 飛龍の間

 木材が有する健康への優れた効果を広範囲に普及させるために、その科学的データを農学部門のみならず医学、心理学、公衆衛生学 食糧学など多くの部門と連携して分かりやすく示すことが必要です。今の時代、居住・子育て空間は石油製品系の内装資材等に囲まれていることが多く、化学物質などの環境汚染の影響を受け易い子供達にとっても必ずしも最適な環境にあるとはいえない状況です。子供は空気の摂取量が体重比で大人の倍にもなり有害物質の影響も大きくなります。 
いい空気はとても大切です。杉材は調湿機能を始め、空気浄化や脳機能や免疫力などに大きな影響を持っています。 杉材をはじめとする国産材が、人間の脳や心身の生理反応に及ぼす効果に近年注目が集まり、急速に研究が進んできました。木材の秘めたパワー『健康』を主題に、木材を生理学、医学的な見地から学際的に調査されたデータをもとに、健康に良い資材とは何かを改めて体感できる世界最先端の内容のシンポジウムです。
 樹木については、森林浴が都会で働く女性においても抗がん免疫性の上昇やウイルスを殺傷する細胞の活性化に関して効果が高いことが証明されています。
 一方、食育部門においても、LPS(免疫細胞)を多く含む食物や体内時計を整えるメラトニン等の効果等 木材が有する健康に対する効果と重なるデーターが非常に多く見受けられます。また,がんの原因にもなる活性酸素の害を減らすためにも、抗酸化物質の存在が大切であり、どのような食べ物やどのような木材が抗酸化機能を発揮するかを科学的に示すことも大切です。セロトニンは食物として吸収されたときと杉材から空気として吸収されたときで同等の効果があるかに関して現在は未検証ですが、今後の課題としてぜひとも実証していくことが必要です。
 そういったことから、今回、全国で初めての試みとして、木育と食育、森林セラピーの権威が一堂に会し、ユーザーや、子育ての世代の女性、保育園や幼稚園などの教育関連、病院、介護施設関係者や木材、工務店、建築、行政関係など多様な方々を対象に、衣食住の健康増進効果に係る各種のデータを整理し、人々が体感できるように分かりやすく解説、発表するシンポジウムを企画しました。
 併せて杉材の健康に有する卓越した性能(室内汚染空気浄化、免疫力増大、脳細胞活性化)を高く発揮させる技術(杉木口スリット材)を紹介し、実際にその製品も展示することで、木材を五感で体感いただき、地域のスギ材の活用促進を図ります。

講演
13:10~14:10「杉材の秘めたパワー 住まいに活かし健康で快適な生活を
・川井秀一氏 京都大学大学院総合生存学館(思修館)学館長       
14:10~15:10「森林医学  森林浴で病気を予防」
・香川隆英氏 国立研究開発法人 森林総合研究所 環境計画研究室 室長 
15:15~16:15「心が元気に:脳内物質セロトニン 」
・谷均史氏  淀川キリスト教病院医師 小児科医・産婦人科医
日本国内初の離島内での 900グラム未熟児救命育成に成功。発達障害の支援に長年携わる。ABC TV探偵ナイトスクープ医学担当
16:15~16:45「杉のパワーでガン 、脳こうそくの克服事例の紹介」                    
・藤田佐枝子氏 (有)ホームアイ代表 「木育情報ネット」代表
 

ホームページアドレス

http://www.mokuzai.or.jp

運営団体名

一般社団法人大阪府木材連合会

事業名

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

お問い合わせ先
一般社団法人大阪府木材連合会
電話:06-6538-7524
E-mai:mokosaka@leaf.ocn.ne.jp